こぱん言語聴覚士さんからのコメント

言葉の誕生9

<南湖>

出生直後の乳児発声の多くは、不快な時に発する『叫喚発声』が中心ですが、生後1か月を過ぎるとリラックスした穏やかな発声が増えてきます。
そうして高さや強さ、リズム等を変化させた快適時の発声を、喃語と読んでいます。
喃語は意味機能を有しませんが、次に言葉を形成する準備として大切です。
5〜6ヶ月頃からは『反復喃語』が始まり、乳児は様々な音を発し、それを自分で聞いて音声遊びをたのしみます。
喃語音は親の話す言葉の影響は少なく、生後1ヶ年頃まではどこの言語圏の乳児でも同じ音声を発していて

将来的にどのような言語社会にも入りうる音声的準備を整えていると言えます。